英検準1級のライティング(自由英作文)で基本的なミスが無いのに不合格になる英作文の特徴

英検準1級の合格を目指すにあたり、ライティングの高得点は必要不可欠です。合格者が自由英作文で14点や15点を獲得しているのに対し、10点以下の点数で不合格になる受験者も時折見られます。

彼らにはどのような違いがあるのでしょうか。

語数を守っていない人や文法ミスが散見される人の英作文の点数が低いのは当然のことですが、中にはこれらの基本的な内容を遵守しているにも関わらず評価されない人もいるのです。

当記事では、基本的なミスは無いのに不合格になってしまう受験者がやりがちなミスを3つ紹介します。

英検のライティングで合格点を取れないのはなぜか

【前提】まずは基本的なミスを確認しよう

英作文の内容に関するミスを確認する際には、まずは基本的なミスがないかどうか確認しましょう。

英作文における基本的なミスは以下の通りです。

  • 文字数の条件を守っていない
  • 「序論→本論(理由2つ)→結論」の構成を守っていない
  • 接続詞の使い方が誤っている
  • スペルミスや重大な文法ミス
  • 冠詞の使い方のミス

※基本的な準1級の自由英作文のポイントは旺文社の英語の友公式サイトに記載されているため、不安な方は一度ご確認ください。

厳しい言い方をすれば準1級を受験するレベルの受験者がこのような基本的なミスを頻発しているようでは合格は遠いでしょう。

基本的なミスはないのにどうして不合格になるのか

しかしながらこのような基本的なミスがない人でも、減点されるような英作文を書いてしまい、不合格になってしまう事は決して少なくありません。

英検のライティングで合格点が取れない根本的な理由は、課題に対してきちんと答えていないという点と文の内容が一貫していないという点があります。

具体的にどのようなことが不合格につながるか、「受験者がよくやるミス3選」としてこの後で詳しく説明します。

受験者がよくやるミス3選

前述した内容を踏まえて、受験者がよくやるミスは以下の通りです。

  • 課題にきちんと答えていない
  • 代名詞が何を示しているか不明
  • 理由の根拠を示すことが出来ない

準1級の英作文は2級以下と比較して自分の周り以外の社会的な話題について取り扱われることが多く、混乱してしまいこのようなミスが出てしまう可能性があります。

ここからは英検の自由英作文で受験者がよくやるミスを下の課題に基づいて具体的に紹介します。

A job with more vacation time is better than a job with high salary but less vacation time.

● Cost
● Family
● Private life
● Inspiration

英検ライティングセンター 予想問題より引用

こちらの英作文の課題は「休暇の多い仕事は給料は高いが休暇の少ない仕事より優れているか」という内容です。まさしく英検準1級でよく取り扱われそうなテーマですね。

よくやるミス① 課題にきちんと答えていない

受験生の英作文の中で散見されるものとして、出題された課題に正確に答えていない解答があります。

要するに的外れな内容を答えてしまっているのです。

ダメな例として以下の2つを紹介します。

課題にきちんと答えていない理由の例
(賛成意見 休暇>給料)
① Government should give us more vacation time spending with our family.
日本政府は私たちにより多くの家族と過ごすための休暇を与えるべきである。
(反対意見 休暇<給料)
② It is too much costly for us to enjoy vacation time to the full.
休暇を心まで楽しむことは私たちにとってお金が掛かりすぎる。

これらの解答はキーワードこそ使用しているものの、課題に対する理由とは言えず論点が大きくずれてしまっています。

最初の例では仕事の話をしているのに、なぜ突然日本政府が出現したか理由が明確ではありません。

2つ目の例は休暇の多い仕事の是非についてではなく、休暇そのものへの意見を述べてしまっています。

準1級受験者でここまでズレた解答をする人は多くないと思いますが、時間がないときや難しい課題に挑戦するときほど、自分の解答が課題に正確に答えているか今一度確認しましょう。

よくやるミス② 代名詞が何を指しているか不明

英語は繰り返しを嫌う言語であるため、代名詞を効果的に使用する必要がありますが、受験生の英作文の中には、使用した代名詞が何を示しているか分からない文章が存在します。

例えば前の文で具体的な名詞を提示していないにも関わらず突然”it”や”they”を使ってしまうようなミスです。またそれぞれの代名詞がどの名詞を示しているのか特定できない文を書いてしまうミスもあります。

採点側がそれぞれの代名詞が何を示すのか理解できなければ、評価基準である「構成」や「文法」で減点される上、「内容」の点数も下がることでしょう。

準1級の英作文は語数が長くなり、主語が企業や政府など幅が広くなるので、代名詞が上手く使えない人も2級に比べて増加する傾向にあります。

よくやるミス③ 理由の根拠を示すことが出来ない

英作文で用いる理由に明確なエビデンスを提示する必要はありませんが、明らかに根拠が甘いとされる理由は減点対象になるでしょう。

根拠が甘いとされる理由の例として以下の2つを紹介します。

理由の根拠が甘くなりやすい例
(賛成意見 休暇>給料)
① More and more young people put a priority on private life.
より多くの若者がプライベートな生活に重きを置くようになっている。
(反対意見 休暇<給料)
② A worker getting a low salary tends to have a lack of inspiration.
低い給料をもらう労働者はインスピレーションが不足する傾向にある。

なぜこれらの理由は根拠が甘いとされるのでしょうか。それは調べても根拠を見つけ出すことがほぼ不可能だからです。

上の2つの理由に関する根拠を示せと言われても困ってしまう人が多いのではないでしょうか?

他の例で考えてみるとわかりやすいかもしれません。

例えば「日本では少子高齢化が進んでいる」や「田舎ほど娯楽の種類が少ない」という理由であれば、その場で具体的な数字は提示できなくても、インターネットなどで調べれば根拠は容易に見つけられることでしょう。

一方「最近の若者は自分に甘い」や「男性は女性より後輩に対して厳しい態度を取る」などという理由は根拠を探すことがほぼ出来ません。

根拠が見つけられない理由はあまりにも主観的であることから、客観的な記述が求められる英検の英作文では減点の対象になるでしょう。

その他の減点要素

これら3つのミス以外にも減点されていまう英作文の特徴として以下のようなものがあります。

主張している理由に関係ない文を書いてしまう

英検の英作文では理由を書いた後にその根拠になる文章を書く必要があります。しかしながら受験者の中には主張している理由に直接関係ない文章を書いてしまうことがあります。

結論や理由に割く分量のバランスが悪い

一般的に、英検準1級の英作文で求められる分量のバランスは以下の通りです。

構成 文字数の目安 ポイント
序論(導入) 25~30語 課題の文をうまく利用する。
本論(理由①) 40~50語 分量がオーバーしないか気をつける。
本論(理由②) 40~50語 理由②と重複していないか気をつける。
結論 15~20語 序論とは違うフレーズを使うこと。

たまにこの分量のバランスが悪く、序論に多くの文字数(30語以上)を使う人や、理由①と理由②の分量が大きく異なる人がいます。

このような分量のバランスが悪い文章は、評価基準の一つである「構成」において減点される可能性が高いです。

よくやるミスを自分で見つける方法

翻訳ソフトで自分の英作文を和訳する

自分の英作文の内容に問題がないか確認する方法としてGoogle翻訳やDeepLなどの無料翻訳ソフトを使う事がおすすめです。

英語は母国語ではないため、自分で書いた内容であっても英文を繰り返し確認することは大変な作業です。そこで翻訳ソフトで和訳することで一目で内容がおかしくないかチェックすることができます。

ChatGPTなどのAIに添削をお願いする

ChatGPTなどのOpenAIに添削を依頼するのも良い方法です。添削の指示は日本語でも可能です。しかし必ず問題文もセットで書くことをおすすめします。

それでも不安な人は添削サービスの利用を

自分で英作文の良し悪しを確認することはある程度出来ると書きましたが、その英作文が合格点に到達する見込みがあるか判断することは不可能です。

また翻訳やAIなどのサービスにはまだまだ不備があり、完璧な和訳や修正を期待することは難しいのが現状です。そのような場合は英作文の添削サービスの利用も検討しましょう。

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