英検1級レベルを超える難単語を覚えられるネイティブ向け単語帳4冊を紹介!

われわれ英語学習者が英単語を覚えるために欠かせない単語帳には大学受験向けからTOEICや英検などの資格試験向け、英会話に適した日常会話向けなど様々な種類があります。

しかし英検1級相当(12,000語レベル)を超える難易度の単語を学ぼうとすると、一気に単語帳の選択肢が減ってしまうのが現実です。

一応英検1級を超えるとされる単語帳(英英英単語 超上級編や究極の英単語プレミアム)も販売されていますが、実際の収録単語は英検1級の範囲と被ることが多く、効率よく新しい単語を学ぶことが出来ないことも多いです。

そこでオススメの方法の一つがネイティブスピーカー向けの単語帳(洋書)を使用することです。

果たしてネイティブスピーカーが今更単語を学ぶ必要があるのかと疑問に思うこともありますが、学生がGRE(アメリカの大学院用試験)受験対策や作文で使える単語を増やしたいという目的で購入する人が多い様です。

そんなネイティブ向けの単語帳には英検1級を余裕で超えるレベルの難単語が多数掲載されています。

当ブログではネイティブスピーカー向け英単語帳を使うメリット注意点および私が実際に購入した単語帳を4冊紹介します。

ネイティブ向け単語帳の特徴

ネイティブ向け単語帳は掲載単語が難しく英語学習者にとって新規の単語が多いものの、日本で販売されているような単語帳とはレイアウトや使い方が大きく異なる本が多いです。

メリットと注意点

ネイティブ向け単語帳のメリットと注意点をまとめると以下の通りです。

メリット
  • 日本の英単語帳では希少な15000語レベル以上の単語をまとめて覚えられる。
  • 英語で説明が書いてあるため、単語のニュアンスが比較的正確に書かれている。
注意点
  • 白黒印刷が基本であり、日本で売られている単語帳のような読みやすさはない
  • 演習問題がセットでついていることが多く、単語だけを一度に確認することが難しい。
  • 稀に非常に簡単な単語が含まれていることがある。

ネイティブ向けの単語帳はどこで買えるの?

ネイティブ向けの単語帳はAmazon(日本版でOK)などで簡単に購入することができます。洋書専門店を除き街中の本屋では販売していないため注意してください。

ネイティブ向けの単語帳のおすすめの使い方

ネイティブ向けの単語帳はパス単や究極の英単語のように単語がきれいにリストアップされていないため、日本の単語帳のように覚えたい人はメモ帳やアプリを使用して本の中から自分の未知の単語や英検1級レベル以上の単語(SVL未掲載/Weblio レベル13以上)をピックアップして記録することをおすすめします。

特にこれから学習する人は一度ピックアップした単語を記憶してから、本の中にあるクイズやトレーニングに挑戦した方が学習効率が良いでしょう。

ネイティブはすでに掲載語彙の大部分を記憶している可能性が高く、いきなりクイズやトレーニングに取り組んでも問題ないものだと思われます。

ネイティブ向け単語帳4選を紹介!

ここからはネイティブ向けの単語帳として知られている本を4冊紹介します。それぞれ掲載されている語彙に重複は少なく、2冊以上購入しても後悔することはないでしょう。

1100 Words You Need to Know + Online Practice

日本の英語学習者の中では最も有名なネイティブ向けの単語帳かもしれません。国連英検特A級受験者や英検1級合格後にさらに語彙を増やしたい猛者たちに愛用されている一冊です。昔から販売されている本ですが、2022年に改訂版が出版されました。

掲載単語のレベルとしては英検1級相当が3~4割、それ以上のレベルが6~7割という具合です。

下の写真のように右側に一日5個の新しい単語を紹介する形式であり、単語の左側には新しい単語をすべて使った長文が掲載されています。

単語の紹介の後には簡単な小テストがあり、中には複数の日付をまたぐ出題もあるので、きちんとこなそうとすると中々のボリュームがあります。

掲載単語の例:panoply(盛大な儀式) interim(合間) decipher(解読する) effusive(感情むき出しの)

More Words You Should Know 1500

単語がABC順に並んでいます。他の本と比較してクイズや語源の解説などが一切含まれていないため非常にシンプルです。掲載数が多く他の単語帳の重複も少ないため、すでにネイティブ向けの単語帳を1冊学習した人におすすめです。

時々中学や高校で習うような非常に簡単な単語も混じっている所が残念な点です。

今回紹介する本の中ではamazonのレビューが最も少なく、出版年も1996年と古い本ですが、ネイティブ向けの単語帳では数少ないリスト形式の単語帳です。

掲載単語の例:cache(隠し場所) farrago(寄せ集め) patsy(騙されやすいカモ) viand(珍味)

Essential Words for the GRE

GRE(アメリカ大学院入学者テスト)受験用の単語帳です。GREに出題されるボキャブラリーの中にはネイティブスピーカーの大学生にとっても難しく感じられる語句も含まれており、こちらの単語帳も一定の需要があるようです。

単語自体はABC順に並んでおり、10語ごとに簡単な復習クイズがついています。また章末などにもクイズがついており振り返りを行うことができます。

掲載単語の例:covetous(強欲な) fresco(フレスコ画法) toady(ごますり) vendetta(血の復讐)

The Vocabulary Builder Workbook

ネイティブ向けの単語帳では数少ないフルカラー本です。ABC順ではなく語源(ギリシャ語由来など)やトピック(複数の意味を持つ単語など)別に単語が並んでいます。

各ページ(レッスン)ごとに7~8個の新しい単語が掲載されており、ページの下には簡単な穴埋め問題があります。

大判の本ですがとても見やすく個人的にはおすすめの本です。

掲載単語の例:didactic(教訓的な) behemoth(巨大な物) abrogate(廃棄する) manumit(開放する)

まとめ

ネイティブ向けの単語帳は構成が日本で販売されている単語帳とは構成や使い方および掲載単語の傾向に大きな違いがあり使い方に注意が必要です。ただし国連英検特A級や同時通訳者を目指す方など非常に高い語彙力を目指している人にとっては無視できないでしょう。

英語で英単語を覚える経験を積み重ねることができ、なおかつ例文の紹介が豊富であるため上級者の英語のトレーニング本として最適です。

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