大人こそ英検の受験をおすすめしたい理由とは?受験級の決め方と忙しい人向けの学習方法も解説!【2026年度最新版/要約問題対応】

社会人になってから英語を使う機会が増えた――
けれど、いざ話そうとすると言葉が出てこない。

TOEICの点数は上がったけど、会話になるとまったく話せない
そんなもどかしさを感じていませんか?

実は、同じ悩みを抱えて“英検”に戻ってくる大人が増えています。
英検には単なる資格試験ではなく、「使える英語力を育てる仕組み」が整っているのです。

面接・スピーキング・ライティングを通して、
自分の考えを英語で伝える力を自然に鍛えられるのが、英検の最大の特長です。

英語を“もう一度、ちゃんと使えるようにしたい”。
そんな思いを持つ大人の学び直しに、英検ほど相性のいい試験はありません。

英検のメリット&英検が向いている人とは?

英検のメリットを一言で言うなら、
英語を「分かる」だけでなく「考えて表現する」力を強制的に鍛えられる点です。

特に次にあげる項目に当てはまる人には特に英検の受験をおススメしたいです。

英検が向いている人

  • 英語のニュースや洋書を「なんとなく」ではなく、内容まで理解したい
  • 自分の意見を英語で書いたり話したりする力を伸ばしたい
  • TOEICの点数はあるが、実力に自信が持てない

英検では、ライティングやスピーキングで
「自分の頭で考えたことを英語にする力」 が避けて通れません。
これは実務や議論に近い負荷です。

一方で以下のように感じている人は正直英検を受験するメリットは少ないかもしれません。

正直、英検が向いていない人

  • 就職や昇進などでTOEICの点数がすぐにほしい
  • 会話フレーズを暗記して使えれば十分
  • 英語学習に時間を割けない

このような場合は、TOEICや別の学習法の方が効率的なこともあります。

英検を受験するメリットは他にもあります

英検の受験には「話せる英語力」の強化以外にもさまざまなメリットがあります。
社会人にとって本当に重要なのは、制度的な条件よりも 学習効果そのもの です。
ここでは、その観点から特に重要な3点に絞って紹介します。

メリット① ビジネスに留まらない英語力を鍛えられる

英検、とくに準1級・1級では、社会問題や抽象度の高いテーマを扱った英文が多く出題されます。
そのため、語彙や内容を曖昧に理解したままでは対応できません。

上位級では一見すると英会話では使わなそうなアカデミックな語彙も含まれますが、
実際には洋書や英字新聞では頻出する表現です。
また、教養あるネイティブスピーカー同士の会話でも自然に使われています。

英検の学習を通して語彙力を高めることで、
英文を読むスピードが上がったり、英語で話す際の表現の幅が広がったりする効果が期待できます。
「何となく分かる」状態から一歩踏み込んだ理解を求められる点は、英検の大きな特徴です。

TOEICでは出題されにくい語彙の例(英検1級/準1級で出題)

  • vandalism (文化財などの破壊)
  • torrid(灼熱の)
  • mumble (つぶやく)
  • platitude (決まり文句)

メリット② アウトプットから逃げられない環境がある

社会人学習者の多くが苦手とするのが、
英語で自分の意見をまとめ、口頭で伝えることです。

英検では、3級以上でライティングとスピーキング(面接)が必須となります。
とくに1級では、2分間のスピーチとそれに対する質疑応答が課され、
即興性や論理的な構成力が強く求められます。

TOEIC(L&R)で高得点を取っていても、
突然のプレゼンテーションやスピーチを求められると戸惑う方は少なくありません。
英検の二次試験対策は、そのような場面への耐性を養う良い訓練になります。

メリット③ 自分のレベルに合わせて学習の軸を作りやすい

英検は、5級から1級まで幅広いレベル設定がされており、
初心者やブランクのある人でも無理なくスタートできます。

TOEICでは、初心者の場合、問題の大半が理解できず、
中級者以上でも最後まで解き切れないケースが珍しくありません。
一方、英検は自分のレベルに合った級を選べるため、
「全く歯が立たない」という事態が起こりにくいのが特徴です。

級と出題形式が明確なため、
「今は何を目標に、どこまでできればよいのか」が分かりやすく、
学習の方向性を定めやすい点も社会人にとって大きな利点です。

社会人の受験級の決め方

社会人が英検で最も失敗しやすいのは、
最初の級選びを間違えることです。

学生時代と異なり一番下の級から受験する人はほとんどいないと思います。

一方で逆に難しすぎる級を選ぶと学習が停滞する原因にもなりかねません。

よくある失敗例

  • 学生時代の記憶を頼りに難しい級を選ぶ
  • TOEICの点数だけで判断する
  • 「せっかくなら上を」と背伸びする

受験級を決める基準とは?

社会人が受験級を決める場合、以下の要素が基準になることでしょう。

📝級を決める3つの基準

  1. 現在、英語をどのくらい使っているか
  2. 英語で意見を書く・話す経験があるか(アウトプット)
  3. 週に確保できる学習時間(例:1級を目指す場合は1日3時間の学習が必要)

英語から長く離れている ⇒ 3級 or 準2級
大学受験を経験しているがブランクあり ⇒ 準2級プラス or 2級
TOEICL&Rで730点以上だがアウトプットが弱い ⇒ 準1級

こちらの基準以外にも、公式サイトから過去問をダウンロードして実際に解くことが一番良い方法です。

過去問を解いて半分以上正解できる級が一番おススメの受験級となります。

受験級セルフ診断コーナー

先述の基準を読んだが、受験級選びに迷う場合は、以下の単語力編文法・英作文編の2つの質問に答えておおよその受験級を確認してみましょう。

📖単語力編

以下の表にある英単語(各級5個ずつ)を確認して何個知っているかチェックしましょう。

受験級 英単語・英熟語の例
5級 ask river old her August
4級 ticket pay sleepy another wait
3級 invite empty hobby among wallet
準2級 region eventually run over fever export
2級
(準2級プラス)
grief fundamental instinct at the mercy polish
準1級 equivocal daunt pull on corrosion numb
1級 debacle belt out pedagogy admonish disheveled
診断結果(単語力編)
0個:当該の級の語彙が不足しています。もう少し易しい級も確認してみましょう。
1~2個:時間をかけて単語帳やアプリで受験する級の語彙を強化しましょう。
3~4個:数か月程度あれば大問1で合格点が取れるはずです。ぜひ過去問も確認しましょう。
5個:当該の級の語彙はほぼ完璧です。さらに上の級も確認してみましょう。

📝文法・英作文編

以下の10個の質問の内いくつ当てはまるかチェックしましょう。

  • ”They play the guiter”を現在進行形に直すことができる。
  • 自分の一番好きな季節について30語程度の簡単な英文で説明することができる。
  • 「トムはケンより3cm背が高い」を英文に直すことができる。
  • 他の教科より英語を優先して勉強すべきかについて50語程度の英文で意見を書くことができる。
  • 「私は数学を勉強すべきだった」を英文に直すことができる。
  • 部活動への強制加入の是非について80語程度の英文で意見を書くことができる。
  • ifを使わない仮定法の例を3つ以上挙げることができる。
  • 日本への観光客の受け入れの制限について150語程度の英文で意見を書くことができる。
  • moreoverやprovidingなどの少し堅い表現の接続詞を使うことができる。
  • 外国企業の参入による日本経済の活性化について220語程度の英文で意見を書くことができる。
診断結果(文法・英作文編)
0個:中学レベルの英文法をもう一度復習しましょう。
1~2個:「3級」をおすすめします。まずは1行や2行の英作文を書くことに慣れましょう。
3~4個:「準2級」をおすすめします。高校レベルの文法を学習しましょう。
5~6個:「2級」をおすすめします。英作文に必要な接続詞や高校レベルの語彙を復習しましょう。
7~8個:「準1級」をおすすめします。英作文を書くための基礎能力があります。
9~10個:「1級」に挑戦する基礎能力があります。語彙やリスニング能力があれば合格は近いです。

英検を受験するために必要な勉強

ここからは英検受験に必要な勉強法について解説します。

英検に向けた勉強法については個人差が大きいため、一概に説明することが出来ませんが、英検合格に必要な勉強として以下の4つのステップに分けることができます。

💪英検合格に向けた4つのステップ

Step① 過去問の確認&参考書等の購入
Step② 合否を左右する分野に集中(英単語の暗記ライティング対策
Step③ 英語力の底上げ(時間があれば)
Step④ 問題演習・面接対策

社会人は仕事や家事で忙しい人も多いと思いますので、できるだけ効率よく合格を目指すための方法を紹介しています。

Step① 過去問の確認&参考書等の購入

英検の勉強に取り組む前にまず過去問の確認を行いましょう。

今解いても全く意味がないのではと思う人もいるかもしれませんが、出題傾向や自分の苦手分野の把握をする意味で必要不可欠です。

ちなみにこの時点では正解率が4割程度でも全く問題ありません

特に1級や準1級の大問1(語彙問題)は難易度が高いので、最初は歯が立たないのも普通のことです。

逆に単語をしっかり暗記できれば、毎回8割以上正解できる得点源に変わっていきます。

💡Tips まず過去問題集・参考書・単語帳を購入しよう

英検を受験すると決めたならば、まず初めに過去問題集・参考書・単語帳の3点セットを購入することをおすすめします。

過去問は過去1年分(3回分)であれば公式ホームページから確認できますが、それより昔の過去問は書籍で購入する必要があります。

もし英検本番まで期間のある方や数年後に受験する予定の級があればあらかじめ保存だけでもしておくと後で役に立ちます。

参考書は旺文社から出版されているものが有名ですが、近年では角川書店(直前1ヶ月で受かる英検ワークブックシリーズ)やジャパンタイムズ社など他社からも多数発売されています。

Step② 合否を左右する分野に集中

過去問を使い実力を把握したら、合否を左右する分野に取り組みましょう。

具体的に言うと「英単語の暗記」と「ライティング対策」です。

📖 英単語の暗記

過去問の把握が一通り済んだら、まず英単語の暗記から始めます。

英検合格に有効な単語帳やアプリは以下の通りです。

2級以下 ⇒ パス単(旺文社) or 大学受験用の単語帳(シス単など)
準1級以上 ⇒ 単熟語EX(ジャパンタイムス社)or でた単(アプリ)

英単語の暗記は大問1の語彙問題だけではなく、長文読解や英作文での語彙の得点にも関係します。

特に1級を受験する場合は準1級レベルから追加で3000語を暗記する必要があります。

現在仕事で忙しい方も、隙間時間で少しでも単語を覚えることをおススメします。

Step①において大問1(語彙問題)で安定して8割以上得点できる方は英単語の暗記は後回しにしてライティング対策に回ってOKです。

🖋 ライティング対策

英検の合否は実はライティング(要約問題・自由英作文)で左右されると言われています。

2024年度より英検のライティング対策は”英文要約”(準2級・3級はEメール)と”自由英作文”の2題が出題されています。

ただし英文の要約問題を練習できる本は非常に少ないのが現状です。

ライティング対策で一番おすすめの本はジャパンタイムズ社の要約&英作文問題完全制覇です。

ライティング問題を解く上での基本的な方法に加え、本番で使える表現も豊富に掲載されており、これ一冊で十分と言えるレベルのクオリティがあります。

※2026年1月現在1級についてはジャパンタイムス社から要約問題対応の改訂版は出版されていません。

要約問題におススメのその他の参考書については以下の記事も参考にしてください。

採点についてはChatGPTなどの生成AIで十分対応できます。

例えば準1級の要約問題について採点したい場合は以下のようなプロンプト(指示文)を書きましょう。

こちらの解答について以下の観点から採点してください。
(各4点満点) 解答は上の原文を基づき60~70語の語数の範囲で要約したものです。
・内容 ・構成 ・語彙 ・文法
(原文)
※スマホのカメラに付いているOCR機能を使い、本に書いてある原文を撮影してペーストすると簡単に張り付けることができます。
(解答)
※自分の解答を張り付けます。

英検準1級 要約問題 採点プロンプト例

実際に質問すると、以下のようになかなか鋭いフィードバックが返ってきます。

追加で質問することで、自分の解答を崩さずに校正してもらうことも可能です。

① 内容(3 / 4)

評価:3点

  • 原文の**主要4点(法案内容/精神的リスク/親の関与/批判側の主張)**はすべて押さえられています。
  • ただし、
    • 「16歳以下」という年齢条件が抜けている
    • 「cyberbullying などへの対処が難しい」という理由がやや抽象化されすぎている
      という点で、情報の具体性が一段弱いです。

👉 要約としては十分だが、1要素の欠落で満点は避けたい。

ChatGPTのフィードバックの一部

Step③ 英語力の底上げ(時間があれば)

ここからは英語力の底上げも兼ねた勉強法について紹介します。

過去問を解いてみて「英単語の暗記」と「ライティング対策」以外に不安があれば、弱点となる分野のトレーニングをします。

しかしあくまでも試験までに時間がある方向けの対策です。

学習時間が多く確保できない場合はStep②を完璧にすることが最優先です

📚長文読解

英検でも長文読解は出題されますが、大学入試や共通テストと比較して出題内容はとても素直です。

きちんと内容が理解できていれば容易に正答することができます。

もし長文読解で苦労する場合は、英検の長文問題以外に大学入試用の問題集などで練習しましょう。

受験級 英検対策以外で長文読解のおススメ本
1級 英文雑誌(Time/Foreign Affairなど)・YL6程度のノンフィクション洋書
準1級 難関私大用問題集(関正生のThe Rules英語長文問題集3/4など)
2級・準2級プラス 中堅私大用問題集(英語長文ポラリス1など)・共通テスト問題集
準2級 高校基礎用問題集(全レベル問題集1など)
3級 高校受験用問題集

🎧リスニング

リスニング力はすぐに鍛えることが難しいため、日ごろの練習が欠かせません。

英検本番まで時間がある人は下記の本の例を参考にして、英検対策本以外のリスニング練習にも取り組みましょう。

受験級 英検対策本以外でリスニングのおススメ本
1級 CNN English Express・English Journal
準1級 ニュースで学ぶ「現代英語」・TOEIC用問題集
2級・準2級プラス ラジオ英会話・共通テスト用問題集
準2級 英会話タイムトライアル
3級 中学生の基礎英語・高校受験用問題集(近道問題リスニングなど)

👄オンライン英会話

2次試験の面接に向けてある程度スピーキング力も鍛えておくことをおすすめします。

特に2024年度より日程が変更となり受験者の年齢によっては準備期間が短くなるため、早めの対策が肝心です。

オンライン英会話に取り組む場合は、日常のスピーキング力の強化にはフィリピン人講師を利用し、英検の面接対策をしたい時だけ日本人講師を指名する方法が一番コスパが良い受け方です。

リアルで英会話のトレーニングをしたい人は以下の記事もおススメです。

Step④ 直前対策・面接対策

試験本番の1~2か月前になったら、もう一度過去問を解いて今の学習状況を確認しましょう。

合格の目安としては2級までが6割、準1級以上は7割の正解率と言われています。

準1級・1級受験者で過去問ごとに自分のCSEスコアを把握したい人はこちらのCSEスコア予想ツールを使いましょう。

英検®︎向け便利ツールまとめ
Contents1 1. 英検®︎1級CSEスコア予想ツール2 2. 英検®︎準1級CSEスコア予想ツール3 3. 英検®︎1級カウントダウンツール4 4. 語彙出題チェッカー5 5. 単語帳重複チェッカ ...

過去問で合格点に遠く及ばない苦手分野がある場合は引き続きその部分を強化していきます。

🏢面接対策

英検の面接対策は一人で行うのが難しいため、先生や練習相手を探す必要があります。

英会話学校などに通われている方であれば問題なく練習できるかもしれませんが、独学の方は単発の面接練習への参加や、オンライン英会話で日本人講師との練習がお勧めです。

費用をあまり掛けたくない方は、ココナラなどのクラウドサービスを利用する他、X(旧Twitter)やLINEのオープンチャットで練習相手を探す方法もあります。

まとめ

今回は大人こそ英検を受験すべきする理由および英検対策の概要について説明しました。実際にはTOEICと英検を平行して受験する人も多いと思います。

大人の英語学習の目標としてTOEICを利用する人が多いですが、比較的お手頃な受験料で幅広い英語力を強化できるチャンスを得られる英検の受験も考えてみてはいかがでしょうか。

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