英検準1級の対策と言えばリーディングの大問1の語彙問題の対策やライティングの要約問題を中心に取り組んでいる方が多いと思います。
一方でリーディングの大問2で登場する長文の空所補充問題はあまり対策が出来ていない方も多いと思います。
長文の空所補充問題の問題数は6問と決して多くはありませんが、大問3の長文の正誤問題やライティングにしっかり時間を使いたい人にとって、大問2で余計な時間を取られるのは非常に厄介なことだと思います。

大問2で時間を使い過ぎたせいで英作文を書く時間が全然なかったわ!
そこで当記事では長文の空所補充問題の特徴やその攻略法について詳しく解説し、英検を受験する人ができるだけ時間を掛けずに大問2を全問正解するコツを紹介します。
空所補充問題の特徴をおさらい
英検準1級の長文の空所補充問題は全部で6問出題され、問題構成は以下の通りとなっております。
- 長文が2つ登場(各250語前後)
- それぞれの長文で空所補充問題が3問出題 ⇒ 合計6題
- 1つの長文ごとに2題が文を挿入する問題で、もう1題が接続詞を挿入する問題(順番はランダム)
大問3やリーディングに割く時間のことを考えると、長文の空所補充問題は7~8分で解き終わりたいところです。実際に解いてみると意外と時間が足りないと感じると思います。
空所補充問題の攻略法を紹介
ここからは本題である空所補充問題を解くコツについて「適切な文の補充」と「適切な接続詞の補充」にの2つに分けて詳しく説明します。
適切な文の補充
まずは空欄に適切な文を補充する問題の解き方について解説します。文の補充に関して重要なポイントは以下の3つです。
Point① 空所部分を見ていきなり考え込まない
Point② 答えの根拠は必ず同じ段落の中にある
Point③ 仲間はずれの選択肢を探してみる
✅Point① 空所部分を見ていきなり考え込まない
英検準1級の長文空所補充問題において、文を挿入させる設問の解答の根拠は空所の後の数行に書かれていることが多いです。
そのため空欄部分の文章が何を示しているのか分からなくてもそこで考え込まず、その直後の文章をしっかり読むように心がけましょう。
空所を一旦スキップして直後の文書を読むクセを身につけることで余計なタイムロスを防ぐことができます。
✅Point② 答えの根拠は必ず同じ段落の中にある
英検準1級の長文空所補充問題を数年分見たところによれば、答えの根拠はほぼ必ず同じ段落に書いてあることが明らかになっています。
もしも段落の中の文章をすべて読んでも答えの根拠が見つからない場合はその段落をもう一度読み返すべきです。
✅Point③ 仲間はずれの選択肢を探してみる
もし正解を選ぶのに困った場合は、選択肢の文の中に仲間はずれがいないか探してみるのもよい方法です。
断言はできませんが、数年分の過去問を分析したところ文章の意味が仲間はずれである選択肢が正解になる確率が非常に高いです。
具体的な設問を見てみるとより理解しやすいと思われます。
例えば以下の設問は第一次世界大戦から帰還した兵士に対して政府が新天地で農地を開拓するように推奨する内容の長文に対するものです。
(19) 1 return to their hometowns 2 refused to become farmers
2025年度第1回 英検準1級 大問2
3 accept the challenge 4 chose to stay in the army

1 return to their hometowns ⇒ 故郷に戻った
2 refused to become farmers ⇒ 農家になることを断った
3 accepted the challenge ⇒ 挑戦を受け入れた
4 chose to stay in the army ⇒ 兵士のままいることを選んだ
設問の英文を日本語に訳してみると、選択肢3以外は兵士が農地の開拓を拒否していることが分かります。一方選択肢3だけは「挑戦を受け入れた」つまり新天地に旅立つこと受け入れたことを示しています。
よって仲間はずれである選択肢3が正解になる可能性が高いのではないかと予想することができるのです。(実際の問題でも選択肢3が正解)
適切な接続詞の補充
空欄に接続詞を補充する問題に関して重要なポイントは以下の2つです。
Point① 接続詞の意味を分類する
Point② 前後の文の関係性を考える
✅Point① 接続詞の意味を分類する
まずは選択肢にある接続詞の意味を整理してみましょう。例えば以下のような設問を見た時、右側にそれぞれの接続詞の意味を書きます。
(24) 1 Likewise 2 Consequently 3 Nonetheless 4 On the contrary
2024年度第3回 英検準1級 大問2
1 Likewise ⇒ 同様に(順接)
2 Consequently ⇒ その結果(因果関係)
3 Nonetheless ⇒ それにもかかわらず(譲歩的逆接)
4 On the contrary ⇒ それどころか(反論・否定の逆接)
✅Point② 前後の文の関係性を考える
選択肢の接続詞の意味が整理できたら、もう一度本文を読んで前後の文の関係性について考えてみましょう。
もし前後の文の関係性が順接であれば”Likewise”が正解になり、譲歩的逆接であれば”Nonetheless”が正解になります。
なお譲歩的逆接と反論・否定の逆接は特に混同しやすいので、時間に余裕があれば一旦日本語に置き換えてもいいので、論理的に不自然ではないか確かめてみることをオススメします。
そもそも空所補充問題はなぜ難しい?
長文の空所補充問題自体は準2級から1級まで共通して出題されており、英検における出題としては一般的な形式になっています。
それではなぜ長文の空所補充問題を苦手に感じる人が多いのでしょうか?
ここでは2級と比較した時の準1級の空所補充問題の難しさについて説明します。
👉違い① 使われている接続詞が難しい
2級の設問と比較して準1級ではやや難しい接続詞が使われている傾向にあります。
例えば2級では”In general”や”to begin with”など大学受験の標準レベルの表現も出題されていますが、準1級では”nevertheless”や”therefore“など少し堅い接続詞が使われる頻度が増加します。
準1級でよく登場する接続詞を確認したい方はコチラをクリック。
1.並列(さらに)
似た情報を積み重ねるときにつかう表現
- in addition
- furthermore
- moreover
- likewise
2.譲歩的逆接(にもかかわらず/だけれども)
前文の内容をいったん認めたうえで、それに反する事実を提示する表現。
- nevertheless
- nonetheless
- even though
- whereas
3.反論・否定の逆接(それどころか/対照的に)
前文の内容を否定・修正して、別方向に展開させる表現。
- instead
- on the contrary
- in contrast
4.結果(その結果/だから)
前文の内容をまとめるときにつかう表現。
- therefore
- conseqently
- thus
- accordingly
- as a result
5.例示(例えば)
例を示す文脈に出るが、逆接と誤解しやすい受験者も多い。
- for instance
- for example
👉違い② 長文中の単語も意外と難しい
よく準1級や1級においては大問1で問われる語彙は難しいが、長文ではそのような語彙は登場しないと言う人がいます。しかし実際には長文中でも難しい単語は意外と使われています。
例えば近年の過去問では以下のような単語が使われています。
- mythology 神話学
- amphitheater 円形ドーム(写真下)
- chunk かたまり
- intact 無傷の
- fatality 不運・死者

しかしながら、これらの単語がすべて理解できないと設問が解けないかと言うと、答えは「ノー」です。
実際に難しい単語の多くは具体的な名詞や装飾語の形容詞であることが多く、設問の根拠になる部分にはシンプルな表現が使われています。
分からない単語があってもそこで立ち止まらず続きを読む心がけが重要です。
👉違い③ 多少の論理力が必要
2級までと異なり単なる本文の言い換えや抜き出しでは正解できない設問が見受けられます。文脈全体を理解しないと正解が絞れなかったり、もっともらしい選択肢に惑わされたりする頻度が増加します。
2級に比べて、文章ごとの論理関係を意識した読解が重要になります。
まとめ
今回は英検準1級を受験する予定の方を対象に、長文の空所補充問題を攻略するコツを紹介しました。
単語の暗記で対応できる大問1やオーソドックスな設問の大問3と異なり、一定の論理力が要求される大問2は慣れないと足元をすくわれてしまうかもしれません。
しかし今回紹介した方法を取り入れながら過去問を繰り返し解く練習をすることで時間にかけずに全問正解を狙うことも夢ではありません。
当ブログでは英検合格を目指す人を全力で応援しています。


