英検の「要約問題」対策どうする?
2024年度第1回試験より要約問題が追加されました。
新しい出題形式であるため、対策が追い付いていない人も多いのではないでしょうか?
当記事では要約問題対策に必要な参考書の選び方およびおススメの参考書を4冊紹介します。
試験内容の改定後、しばらく要約問題について掲載された本はあまり出版されていませんでしたが、2025年以降徐々に要約問題を含む参考書が発売されるようになってきました。
それぞれの本に強みやオススメしたい対象者が異なりますので、自分の受験級や英語力に合わせて書籍を選ぶようにしましょう。
要約問題対策 参考書の選び方とは?
実際の過去問やそれぞれの対策本を確認する中で、対策本の選び方として重要なポイントは以下の3つです。
✅以下の点を押さえている参考書は特にオススメ!
① 受かる答案の型を学べる
② 言い換えフレーズの紹介
③ 受験生のよくあるミスを掲載
💡ポイント① 受かる答案の型を学べる
要約問題の対策本を選ぶ上で一番重要な重要なポイントは、合格できる解答の型(テンプレート)の作り方を教えてもらえる本を選ぶことです。
特に準1級までの要約問題は一定の型にはめた解答を作成することが非常に重要になっています。
例えば準1級の要約問題の模範解答は以下のような構成になっています。
★準1級 賛成意見2つ・反対意見1つの場合のテンプレート例
1文目 テーマを提示する
2文目 Supporters say (賛成派の意見 1つ目).
3文目 Furthermore, (賛成派の意見 2つ目).
4文目 On the other hand, Opponents argue that (反対派の意見).
※賛成意見1つ・反対意見2つの場合もあります。
要約元の文章をそのまま引用したり文字数制限をオーバーしたりしないように気を付けながら、上記の4文を書くことが出来れば最低限の点数を確保することは難しくありません。
💡ポイント② 言い換えフレーズの紹介
要約問題に使える言い換えフレーズを紹介している本もかなりおススメです。
テンプレートの作り方が分かっても、引用元の文章を言い換える方法が思いつかない場合もあると思います。
実際のところ要約元の文章と同じ文をそのまま使用してしまうと減点の対象になってしまいます(単語だけの引用ならOK)。
そのため類義語の知識や主語の入れ替えの方法を学ぶことが重要になるのです。
要約問題でよく使われるフレーズについて類義語を一覧にまとめて紹介してもらったり、主語の入れ替え方を例文付きで解説していただけると大変便利です。
💡ポイント③ 受験者のよくあるミスを掲載
受験者がやりがちなよくあるミスについて実例付きで掲載されている参考書もおススメです。
要約問題は大学入試やTOEICにない形式のため、どのように採点されるか分からないのも自然なことです。
本によっては他の受験生の答案に基づきどの部分が減点の対象になるか提示しているものもあります。
模範解答通りの解答を作ることが難しく感じる人や自分の答案が合格レベルにあるか不安な人は、よくあるミスを読むことで、同じ轍を踏むことを避けることができるでしょう。

代表的な要約問題参考書4選を紹介!
2025年12月時点で市販されている本の中から、要約問題の対策が可能な参考書として以下の4冊を紹介します!
① 最短合格! 要約&英作文 完全制覇 (ジャパンタイムス出版)
② 7日間完成 予想問題ドリル(旺文社)
③ 1か月で攻略!シリーズ (森田哲也ほか)
④ 英検合格のための要約問題 予想問題集 (竹岡広信)
主に書店で購入できる本が対象であり、Amazonなどインターネット限定の電子書籍は含んでいません。
※今回の対策本の内容は準1級をベースとして紹介します。
参考書① 最短合格! 要約&英作文 完全制覇 (ジャパンタイムス出版)
2025年5月に英検対策の金字塔であるジャパンタイムス出版の「完全制覇シリーズ」から最新の要約問題に対応した参考書が発売されました。
要約問題の項目では、下の画像のように「言い換えフレーズ集」が多数掲載されている他、問題数も要約問題だけで15問掲載と十分な量の演習が可能になっています。

また要約問題を解く上での具体的な解答手順についても問題ごとに例文付きで解説してくれます。
📝要約問題を解く解答手順 とは?
Step1 パートごとに読み、要点を日本語でメモ
英検準1級 最短合格! 要約&英作文 完全制覇(一部改変)
Step2 メモを英語に直す
Step3 語数を確認し、内容的に足りない部分を追加
Step4 定型表現(論理マーカーなど)を追加しながら、解答用紙に清書
Step5 要約だけを読んで意味が通るか見直し
要約問題に初めて挑戦する人や単語や文章のパラフレーズ(言い換え)に悩んでいる方はまずこちらの本を手に取ることをおすすめします。
2025年12月時点では2級と準1級に対応しています。
参考書② 1か月で攻略!シリーズ (森田哲也ほか)
TOEIC対策本の著者としてトップクラスで著名な森田哲也氏らによる英検用の参考書です。
「1か月で攻略!」と名乗っているだけあり合格に必要なエッセンスが簡潔にまとめられています。
要約問題の章では「言い換えのコツ」や「論理マーカーの使い方(HoweverやOn the other handなど)」が丁寧に説明されています。
📝言い換えのコツ とは?
①品詞の変換 例:protect ⇒ protection
英検準1級 1か月で攻略!(一部改変)
②類義語の使用 例:protect ⇒ preserve
③原因を主語にする 例:This system helps O (to) do.
模範解答に加えて惜しい解答やイマイチな解答の例も掲載されているので、受験生が良くしがちなミスについても確認できます。


掲載されている問題および模範解答は実際の過去問の構成に限りなく近い内容であり違和感なく本番に挑めると思います。
短期間での合格を目指す本ですので、要約問題の掲載数は5題と少なめです。
以前受験したが惜しくも不合格だった人や基本的な英語力はあるが英検に受かりやすくなるコツをサクッと知りたい人はこちらの本がオススメです!
2025年12月時点では2級と準1級に対応しています。
参考書③ 7日間完成 予想問題ドリル(旺文社)
旺文社からも要約問題を掲載した予想問題ドリルも販売中です。
英検協会と深い関わりがある出版社ですので、予想問題ではあるものの問題や模範解答の内容は本番に近いと考えられます。
一方で解説についてはかなりあっさりしている印象が否めません(画像の通り1問につき1ページ分だけ)。

また言い換えフレーズ集や受験生のよくあるミスなどの攻略に役立つ情報もあまり掲載されていません。
こちらも7日間完成とある通り、要約問題の掲載数は5題と少なめです(2級は4題)。
最短合格シリーズや1か月で攻略シリーズと異なり既に1級にも対応済です。現時点では1級受験者はこちらの予想問題ドリルにも取り組む必要があるでしょう。
参考書④ 英検合格のための要約問題 予想問題集 (竹岡広信)
大学受験業界では知らない人がいないレジェンド予備校講師の竹岡広信氏による予想問題集です。
2級から1級まで合計25題の予想問題に挑戦することができます。(2級10題・準1級10題・1級5題)
こちらの本を試した感想としては、先に紹介した3冊と比較して以下の点から実際の英検の形式を踏襲していない点が気になりました。
- 要約元の文章の構成が英検の過去問と多少異なる。
- 解答例の採点が25点満点(実際は準1級まで⇒16点満点、1級⇒32点満点)
- 採点が減点方式(実際の英検は観点別評価)

そのため、基本的に2級合格や準1級合格を目指したい受験生は本書ではなく「完全制覇シリーズ」もしくは「1か月で攻略!シリーズ」から取り組むことをオススメします。
一方最終的に1級合格を目指す人が要約問題の練習をしたい場合にはおススメです。
1級の要約問題は他の級と異なり、要約元の文章が「テーマの提示⇒賛成意見⇒反対意見」という分かりやすい構成になっていません。また語句の言い換えも高いレベルが求められています。
こちらの予想問題集は要約元の文章の構成が実際の過去問よりハイレベルで負荷が高いため、1級に挑戦する前のよい練習台になるでしょう。
まとめ
今回紹介した要約問題の対策本の情報をまとめると以下のような表になります!
| シリーズ名 | 完全制覇シリーズ (ジャパンタイムス社) |
1か月で攻略! (森田哲也) |
7日間完成 (旺文社) |
予想問題集 (竹岡広信) |
| 価格 | 2310円(準1級) | 2530円(準1級) | 1815円(準1級) | 1870円 |
| 対応級/問題数 | 15題(2級/準1級) | 5題(2級/準1級) | 4題(2級) 5題(準1級/1級) |
計25題 (2級~1級の合計) |
| 過去問再現度 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
| 解説の丁寧さ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
| その他ポイント | 問題数が多い 言い換えフレーズ集が便利すぎる |
よくあるミス掲載 論理マーカーの解説付き |
総合対策本 1級に対応 シンプルな解説 |
よくあるミス掲載 1級に対応 本番との相違点が気になる |
| 総合評価 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
総合的な評価としてはやはりジャパンタイムス社の完全制覇シリーズがもっともオススメです。
その他受験級によって次の通り対策本を選ぶとよいでしょう。
2級・準1級に初挑戦 ⇒ 最短合格! 要約&英作文 完全制覇(ジャパンタイムス社)
2級・準1級再受験or時短合格 ⇒ 1か月で攻略!(森田哲也)
1級合格を目指す ⇒ 7日間完成(旺文社) + 予想問題集(竹岡広信)
個人的にはできるだけ早く完全制覇シリーズの1級が発売されることを期待しています。
ジャパンタイムスの完全制覇シリーズはリスニングなど他の分野でもクオリティが高く、合格に必要な知識を丁寧に説明してくれるため、単純なテンプレートだけでは攻略が難しい1級にも対応してほしい所です。


