これから洋書(ラダーシリーズなど含む)の多読を始めていきたい人の中には以下のような悩みを持つ方もおられると思います。
これから洋書を読みたいけどどのレベルの本から
読めばいいか分からないわ…
この本はYL5(読みやすさレベル5)と書かれているけど
僕の英語力でも最後まで読めるかな?
今回の記事では、これから洋書の多読を始めたい人に向けて、洋書選びで重要な洋書の難易度を示す指標について解説した後、特に有用な指標であるYL(読みやすさレベル)について実際の英文サンプルを紹介しながら徹底的に解説します。
※YLの解説だけを見たい人はContents(目次)にある「YL(読みやすさレベル)のレベル感を英文付きで紹介」を押してください。
洋書の難易度を示す指標とは?
日本語の本と同じように洋書も英語学習者や子供向けの読みやすい本からネイティブスピーカーでも理解困難な難しい本までさまざまなレベルに分かれています。
洋書の難易度を示す指標はいくつかありますが、代表的なものとして以下のようなものがあります。
①YL(読みやすさレベル)
②Lexile指数(レクサイル指数)
③ATOK BL(ATOKブックレベル)
これらの指標はインターネットから調べることができます。それぞれの指標についてさらに詳しく説明します。
①YL(読みやすさレベル)
読みやすさレベル(以下YL)とは日本人が洋書を読むときの難易度を0~10までに振り分けた値です。
YLが0の本は絵本など非常に読みやすい内容であり、逆にYLが9以上の本はネイティブスピーカーでも苦労するほどの難易度になっています。
★YL(読みやすさレベル)の基準について
一般的にYLが高い洋書ほど…
・文章中に難しい単語が多くなる
・複雑な文法(倒置や省略、仮定法の応用など)が増える
・一冊あたりの語数が増える
・扱われる内容が大人向けや専門家向けになる。
YLは以下のSSS書評検索システムから調べることが出来ます。あくまでもその本を読んだ人が本人の主観でYLを判断しているため、同じ本でもYLの表記には差があります。
YL5台までの有名な作品であれば上記のサイトまたは作品名を検索することで代大体のYLを調べることが出来るはずです。
一方でYL6以上の洋書は読む人が限られているため、読みやすさレベルが書いてある本はほとんどありません。成人のネイティブスピーカーが読む本と同じものを読むことになるので、わざわざレベルを設定する意味が薄いのです。
どうしてもレベルが気になる人はChatGPTなどに「日本人の英語学習者にとって”○○”という小説はハリーポッターシリーズ(YL6)より読むことが難しいですか?」のような質問をすることで大まかな難易度を知ることができます。
②Lexile指数(レクサイル指数)
Lexile指数はアメリカ発の洋書の難易度や読解力を示す指標です。主に現地の子どもたちが自分の興味や読解レベルにあった本を選べるように作られています。
単語数や構文の複雑さによって、おおよそ0~2000Lまでの指数が割り振られています。(一部の専門書は2000Lを超える)
Lexile指数を調べたい場合は下記のサイトからタイトルや著者を入力すると検索できます。(月5回の回数制限あり)
③ATOS BL(ATOS ブックレベル)
ATOS ブックレベル(以下BL)はネイティブスピーカーの学生に向けて作成された洋書の読みやすさの指標です。
BLは単語レベルや文の長さによって決定されており、その数字は学年と月数に比例しています。例えばBL4.5の本はネイティブスピーカーの4年生の5か月目に相当する読解力がある人が内容を理解できる本であることを示しています。
一部の本のBLはRenaissance AR Bookfinderのサイトで検索できます。残念ながら大人向けの一般書は検索してもヒットしない可能性が高いです。
これから読む洋書を探すときはこれらの指標を目安にすることで、自分の英語レベルに合った一冊を選びやすくなることでしょう。
日本人はYL(読みやすさレベル)を参考にすべき!
洋書の難易度を示す指標は先ほど説明した通り複数存在しています。
しかしながら日本人が洋書を選ぶときに一番参考にすべき指標はYL(読みやすさレベル)です。
その理由はネイティブスピーカーの子どもが母国語として英語を学ぶときと、外国語として英語を学ぶときの学ぶ順序に大きな違いがあるからです。
ネイティブスピーカーの子どもは身の回りの物事や読書体験から自分の生活に必要な単語を中心に覚えていきます。
一方で一般的な英語学習者は試験や中学・高校で使う単語を優先的に覚える傾向にあります。
つまりネイティブスピーカーの子どもと英語学習者では同じ語彙力であったとしても、知っている単語の種類が違うのです。
以上の理由から英語圏の子ども向けに作られたLixile指数よりも日本人のために作られたYLの方を参考にすることをおすすめします。
※Lexile指数の問題点については下記のmacha様の記事で詳しく解説されています。
YL(読みやすさレベル)のレベル感を英文付きで紹介
ここからはYLごとの難易度を詳しく紹介します。実際の洋書の一部を引用するため、よりそれぞれのYLの難易度の違いを理解しやすい構成になっています。
※鍵カッコ内の読みやすさレベルは他サイト様から引用または当ブログで独自に設定しています。YLの感じ方には個人差があることをご了承ください。
●YL0~0.9
YL0~0.9は洋書の中でも幼児向け絵本などが該当します。イラストがほとんどで文字がほとんどない作品もあります。
1冊あたりの語数は1000語以下の作品が多いです。英検で言えば5級~3級程度と言えるでしょう。
YL0でもネイティブの幼児向け絵本には意外と難しい単語が登場するため、面を食らう人もいるかもしれません。
学生時代英語が苦手だった人は思い切ってYL0から読み始めることも良い選択です。イラストが多いので文章が読めなくても理解を助けてくれることでしょう。
単語…名詞を除きほとんどが中学レベルの英単語で構成されている。
文法…中学校1・2年生の文法が中心(基本的な助動詞や現在進行形など)
語数…1000語以下が多い
レベル感…幼児向けの絵本
The Very Hungry Caterpillar(はらぺこあおむし)[YL0.5]
YL0台の本は上の画像のように文字がほとんどない作品も多いため、英語を読むことに慣れていない人でも始めやすいレベルです。1ページあたりの文字数も少ないため次々とページをめくる楽しさを感じることができるでしょう。
●YL1.0~1.9
YL1.0~1.9は洋書では幼児向けの本が該当します。1ページあたりの語数が10行程度になっており英文を読む感覚が味わえます。
中学校3年生の教科書と同程度の難易度です。英検で言えば3級~準2級程度に該当します。
英語をある程度勉強している人でも、多読を始める場合にはこのレベルから始めることを推奨します。
受験英語では使わない日常会話の表現を学ぶことができる上、英語を英語のまま理解する体験を増やすことができるからです。
単語…名詞を除きほとんどが中学レベルの英単語で構成されている。
文法…中学校で習う文法が中心(現在完了形など)
語数…2000語程度が多い
レベル感…幼児向けの本、初級レベルのラダーシリーズ
Frog and Toad are Friends [YL1.5]
中学校で習うシンプルな文法でストーリーが書かれていることが分かります。ストーリーに合わせた挿絵も描かれているため英語が苦手な人でも置いてきぼりになることは少ないでしょう。
●YL2.0~2.9
YL2.0~2.9は洋書では小学校低学年向けの本が該当します。
高校の教科書の文章と同じくらいの難易度です。英検でいれば準2級~2級程度に該当します。
仮定法や助動詞の応用的な内容が登場するため、YL2以上の本を読む場合はある程度英文法を理解していないと話の流れについていけません。
多読を始めた人の中にはYL1台の本は読めたのに、YL2以上は大変に感じる人も少なくありません。多読を続けていけるかどうかの一つの壁になっています。
単語…英検準2級(高校初級レベル)の英単語も数多く登場する。
文法…高校初級程度の文法(仮定法や比較級の応用など)
語数…4000語程度が多い
レベル感…小学校低学年向けの本(かいけつゾロリなど)、中級レベルのラダーシリーズ
A Flying Birthday Cake? (Marvin Redpostシリーズ) [YL2.5]
有名な児童書作家ルイス・サッカー氏によるMarvin Redpostシリーズの一冊です。ある日主人公のマーヴィンの学校に転校生ジョーがやってきますが、彼は風変わりな所があり主人公ともトラブルになりますが、彼との交流を通して主人公も友情や偏見の大切な教訓を学んでいきます。
この本の中には”He knew he’d be nervous, too, if he had to move someplace and go to a new school“(もしも彼が新しい場所に引っ越して新しい学校に行かなければならないのなら、神経質になるだろうということを知っていた。)のように仮定法も登場しています。
●YL3.0~3.9
YL3.0~3.9は小学校低学年から中学年向けのベストセラー小説などが該当します。
英検で言えば2級レベルの語彙力(5000語レベル)があれば読むことができるでしょう。ただし日常会話で使われる英単語や会話表現に慣れていない人は意外と苦戦する可能性があります。
単語…英検2級(高校卒業レベル)の英単語も数多く登場する。
文法…高校レベルの文法(倒置・省略や分詞構文など)
語数…10000語程度が多い
レベル感…小学生中学年向けの本(エルマーのぼうけんなど)、中級レベルのラダーシリーズ
Lizzie Zipmouth [YL3.0]
話の冒頭から”nightmare(悪夢)”や”scary(怖い)“など英検2級レベルの少し難しい単語も登場していることがわかります。またストーリーに義理の父や兄弟が関わっているなど話の内容が少し複雑になっています。
●YL4.0~4.9
YL4は小学校中学年から高学年向けのベストセラー小説などが該当します。
英検で言えば2級~準1級程度の語彙力(6000語レベル)があれば辞書を使うことで最後まで楽しむことができるでしょう。
人によっては後述するYL5.0~5.9の本と難易度の差をあまり感じないかもしれません。
単語…英検2級~準1級(大学受験レベル)の英単語も数多く登場する。
文法…高校レベルの文法(倒置・省略や分詞構文など)
語数…20000語程度が多い
レベル感…小学生高学年向けの本、上級レベルのラダーシリーズ
Tuck Everlasting(エバーラスティング 時をさまようタック) [YL4.5]
厳格な両親に嫌気がさした少女ウィニーが不老不死の泉の水を飲んだタック一家と一緒に暮らすストーリーです。ある日彼らが持つ不老不死の泉を狙う者が現れウィニーたちは究極の選択を迫られます。
”melancholy(憂鬱)”や”tolerant(寛大な)”など準1級レベルの単語も登場するため語彙レベルが一気に上がっています。
●YL5.0~5.9
YL5台は小学校高学年から中学生向けのベストセラー小説などが該当します。「Holes」や「Wonder」など原書の入門書としてよく紹介される作品もこのレベルに該当します。
英検準1級程度の語彙力(8000語レベル)があれば辞書を使うことで何とか最後まで読むことができるでしょう。
ラダーシリーズなどの英語学習者向けの語彙制限本を中心に読んでいた人もYL5の本が読めるようになると、語彙制限本を卒業して、原書を読み始める段階に到達していると言えます。
単語…英検準1級(難関大レベル)の英単語も数多く登場する。
文法…高校レベルの文法(倒置・省略や分詞構文など)
語数…数万語を超える本が多い(200ページ以上)
レベル感…ヤングアダルト向けの本(ずっこけ探検隊など)
Holes(穴) [YL5.5]
多読愛好家(通称タドキスト)の間で有名な一冊です。主人公のスタンリーは空から降ってきたスニーカーがきっかけで思わぬ冤罪をかけられ、ひたすら穴を掘る強制収容所へと送られてしまいます。そこで彼が見つけた秘密とは…
名詞を中心に、英語学習者にはなじみのない単語や表現が時々登場するものの、チャプターごとのページ数が少なく原書に初めて挑戦する人でも息切れせずに読みやすい構成になっています。ただし中盤以降からは場面がコロコロと変わるため展開についていくのが大変です。
●YL6.0~6.9
YL6から洋書のバラエティーが一気に広がります!具体的に言えば「ハリーポッターシリーズ」や「Giver」などのやや難しめの児童書が楽しめるようになります。
またこのレベルの洋書を読むことが出来れば、「Fuctfullness」などの大人向けのビジネス書も原書で読むこともできます。
ビジネス書は小説と比較して受験英語や英検で培った英語力を生かしやすいため、人によっては同じYLの小説より読みやすく感じるはずです。
英検1級程度の語彙力(13000語レベル)があれば時々辞書を使うことで読める作品もが多いと思います。一番英語で原書を読めるようになった感覚が得られるのもこのレベルです。
単語…英検1級又はそれ以上のレベルの単語が1ページに平均1個登場する
文法…作品によって差が大きい。ビジネス書は比較的シンプルな文法が多い。
語数…数万語から10万語越えまで様々
レベル感…易しめの大衆小説や一般向けのビジネス書や自己啓発本
Blink(第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい) [YL6.5]
「直観」を信じる大切さを様々な実験や事例を基に紹介する内容の本です。時々医学用語が登場しますが、一般の読者にも分かるように平易な文体で書かれています。
YL5台の本と比較して英検1級レベルの単語が頻繁に登場するため人によっては多読だけではなく積極的な英単語の暗記も必要になるでしょう。
●YL7.0~7.9
ある程度教養があるネイティブスピーカーが読む一般書が該当します。小説については大衆小説から若草物語などの古典的な名作まで多くの作品がこのレベルにあります。
ビジネス書やノンフィクション本では、多少なりともキリスト教関連や国際情勢の基礎教養が求められる書籍が該当します。
このレベルの洋書を辞書を使いながら読むことができれば大抵の一般書を英語で読む夢が叶うはずです。ちなみにYL7以上の洋書を読む場合は英検1級に余裕で合格できる実力が前提になっています。
単語…英検1級又はそれ以上のレベルの単語が1ページに平均2~3個登場する
文法…複雑な複文が多用。反語の疑問文など難しい文法事項も含む
語数…数万語から10万語越えまで様々
レベル感…大衆小説(東野圭吾や湊かなえなど)や少し専門的なビジネス書
Orange Is the New Black [YL7.0]
アメリカの女性刑務所の様子を描いたノンフィクション本です。冒頭は著者が刑務所に入る原因になった空港での違法な現金輸送からストーリーが始まります。
“jettison(放棄する)”や”dilettante(好事家)”など英検1級よりも難しい単語が沢山登場するほか、話の展開や登場人物のやりとりが少し複雑なためYL6台の本よりも難易度が高いことが伺えます。
●YL8.0~8.9
ネイティブスピーカーでも理解に若干の努力を要する小説が該当します。
時代背景が現在と異なる小説や特定の専門分野や高い教養レベルが無いと理解が追い付かない社説本が多くこのレベルにあります。
このレベル以上の本は英語圏の国々では有名でも、日本語版が発売されない場合や翻訳までに数年以上かかる作品も珍しくありません。
英語圏の現代文学に高い関心がある人はこのYLの本を原書で読む必要があるでしょう。まさにプロフェッショナルの領域です。
単語…ネイティブスピーカーしか知らない単語が頻繁に登場する。
文法…複雑な文法が多用される。現代英語では使われない表現なども登場する。
語数…10万語越えの作品がほとんど
レベル感…純文学や古典小説(村上春樹や川端康成など)が多い
The Song of Achilles(アキレウスの歌) [YL8.0]
ギリシャ神話を基に王子パトロクロスと半人半神のアキレウスの友愛を描いた一冊です。トロイア戦争がきっかけで二人の運命にも暗い影が忍び寄ります。
ギリシャ神話に基づく古風で詩的な表現が使われる上、神話に登場する王国や神々の名前に馴染がないと物語を理解するのに苦労することでしょう。
●YL9.0~
ネイティブスピーカーでも理解が困難な純文学などが該当します。内容が難解な小説が選ばれやすいと言われるブッカー賞を受賞した作品はYL9以上であることが多いです。
登場人物の心情やストーリーの伏線が複雑にぼかされているため、十分な背景知識がないと内容の理解が困難です。
また文法や構文もあえて崩されている作品も珍しくありません。使われている語彙や表現のレベルが高いのは言うまでもありません。
単語…ネイティブスピーカーにとっても一般的ではない単語が登場する。
文法…現代英語では使われない表現や崩された文法が多用される。
語数…10万語越えの作品がほとんど
レベル感…純文学や古典小説がほとんど
Girl, Women, Other [YL9.0]
字面を追うことは出来ても、全体として何が言いたいか理解できない内容が多いです。文法が崩されている部分があるため主語や述語を正しくとらえることが難しくなっています。
英語学習者は最終的にYL5台またはYL6台を目指そう
英語学習者が趣味として洋書を読む場合、どのYLの本まで読むことができればよいのでしょうか?
結論から述べれば、YL0~1の本から始めて最終的にYL5台やYL6台の原書が読めることを一つの目標にすることを推奨します。
YL5~6相当の読解力があれば、「ハリーポッターシリーズ」を始め多くの名作や有名作を英語で読むことができるでしょう。
資格試験においてもリーディングだけで言えば英検1級やTOEIC900点を取ることが出来る実力を備えているはずです。
ラダーシリーズ(語彙制限本)やGR本を中心に読んでいる人はシリーズの一番難しいレベルを読むことが出来るようになり、原書に移行できる段階にあります。
一方でネイティブスピーカーでない人にとって、YL8以上の本を目標にすることは多大な労力と一定の語学センスが必要になります。単語力だけでもネイティブスピーカーと同程度(25000語レベル以上)に到達しなければストレスを感じずに本を読むことはできないでしょう。
またYLが低い本に比べて文化の違いや専門知識を把握できない、日本語訳版が発売されていない、周りで読んでいる人が少ないなど英語力以外の困難さを感じる頻度が多くなります。
YL(読みやすさレベル)と各種試験等との関係
以下の表に”YLとCEFR・英検・語彙力との大まかな関係性”について示してありますので、興味がある方は「▶マーク」をクリックしてご確認ください。
読みやすさレベルと各種試験との関係(目安)
YL | CEFR | 英検 | Lexile | 語彙力 | ネイティブ |
0.0-0.9 | A1 | 5級~3級 | ~450 | 2000 | 幼児 |
1.0-1.9 | A1~A2 | 3級~準2級 | 400~650 | 3000 | 6歳 |
2.0-2.9 | A2 | 準2級~2級 | 600~850 | 4000 | 7歳 |
3.0-3.9 | B1 | 2級 | 850~1050 | 5000 | 8歳 |
4.0-4.9 | B1~B2 | 2級~準1級 | 1050~1300 | 6000 | 10歳 |
5.0-5.9 | B2 | 準1級 | 1300~ | 8000 | 12歳 |
6.0-6.9 | C1 | 1級 | – | 13000 | 中高生 |
7.0-7.9 | C1~C2 | – | – | 20000 | 成人 |
8.0-8.9 | C2 | – | – | 30000 | 教養が必要 |
9.0- | Above C2 | – | – | 40000 | 非常に難解 |
大切な事は自分のレベルにあった本を選ぶこと
洋書選びで一番大切な要素は、自分の英語力にあった一冊を選ぶことです。私を含めほとんどの日本人が洋書を読むときに日本語で書かれた本を読むよりも何倍や何十倍の時間が必要になります。
もしも自分のレベルよりもはるかに難しい洋書を買ってしまったら、毎度分からない単語や文法を辞書で調べることとなり、楽しいはずの読書が地獄の時間に変貌してしまいます。
やがてその本たちは本棚やキッチンのインテリアとして放置されることは言うまでもありません。
まとめ
洋書のYL(読みやすさレベル)は主観が伴うものであり、人によって多少上下するものですが、英語学習者が洋書に挑戦するときには分かりやすい指標になります。
いきなりYLが高い本に挑戦するのではなく、YL1台の本から少しずつ難易度を上げていくことで、いつかYL6台の本もレベルを気にせずに読める日が来るかもしれません。
※今回紹介した洋書のYLおよび難易度の評価は当ブログ運営者の主観が含まれています。私自身もYL8以上の本をスラスラと読める英語レベルには到達できていません。もしもYLの説明が実際の難易度と大きく乖離していると感じた方は「お問い合わせページ」からコメントしていただけますと幸いです。